3・1運動100年記念式

テレビで文大統領の話を聞きましたが、この人は本当に夢想家なのだなという印象を持ちました。

 

昔、成田とかいろいろなところに応援に行く左派の人たちと話をする機会がかなりの頻度であったのですが、その人たちの言葉を要約すると、世界のすべての人が同じ価値観を持てば、世界は平和になり繁栄するというようなものでした。

 

今日の文大統領の話を聞いているうちに、かつて話をした人たちの顔が浮かびました。

 

夢想家。昔会った彼らは夢を見ているかのようでした。というのは、話し合えば相手の価値観は必ず変わる、そしてその友好が連帯となれば多くの人に幸せが訪れるというような言い方をしていたからです。

 

文大統領は日本とは友達になれると言いました。ただ、被害者が受けた苦痛の治癒を経て、という条件をつけていました。韓国国内の対立も解決すると言っていましたが、これらに共通するのは、真摯に向き合えば誰もが自分と同じ価値観を持つに至るからという信念が背景にある気がします。

 

今後の方針では、かつての親日派の残滓をすべて取り除くことと、共産主義者として処罰された人すべての名誉を回復すると言っていましたので、韓国の歴史は今後、より強力に「書き換え」が進んでいくことになりそうです。

 

大統領の言葉を全体の雰囲気でまとめると、文化の差は北朝鮮との間にあるが、それは埋められるものであって、南北の平和と繁栄が東アジアの平和と繁栄になり、それがついには世界の平和と繁栄につながっていくというような言い方でした。

 

昔、世界の平和と繁栄の夢を見ていたわが友人たちは、韓国大統領の言葉を聞いて何を感じるのだろうかと、ちょっと気になりました。