岐阜犬
友人と会って話をしていたら、朝ドラ『半分、青い。』の話になりました。
話の内容は『半分、青い。』の伏線のはりかたがすごいというものでした。
今日の回(123話)ではパソコンの回線を通じてしゃべるぬいぐるみ「岐阜犬」が出てきましたが、突然子供時代の糸電話のエピソードが画面に現れ、糸電話が岐阜犬の伏線になっていることが明示されていました。
それなら第1週の出産直前に和子さんが読んでいた本『バニーリバー最後の事件』も伏線だろう、というのが今日友人との間で出た話です。
家に帰って、その場面を確認してみました。
和子「シンディ・アイズの新作。これね、面白いよ。死体がね、しゃべるの。どうしてかというと、その体の中にカセットテープが埋め込んであるの。怖いでしょう。うふふ」(第2話)
たしかに、第1週ではられた伏線が今週になって回収されつつあるようです。
『相棒 劇場版IV 首都クライシス』を見ています。
始まってから1時間くらい経っていますが、何が何やらよく分かりません。劇場ではチャンネルを変えられる心配がないから、TV版とは描き方が違うのでしょうね。
それにしても、『相棒』の「越境捜査」で良い演技(!)をしていた益岡徹が副首相役で出演しているのには驚きました。
あと、ちょっと気になったのですが、杉下右京がヘッドホンをかけたときに右耳のほうにあったコードがカメラが切り替わった瞬間、左耳に動いていたような。
昔TVシリーズで、甲斐享を恨んで死んだ人の遺書に誤字があったのがその後のシーンでは直っていたということもあったような気もします。
杉下右京と違い、スタッフは細かいことがそれほど気にならないのかもしれません。(私の勘違いの可能性もありますが)
映画『インセプション』
昔見て面白くなかった映画をテレビで再び見ました。その理由は、面白くないと思ったのは映画のせいではなく、当時映画を見たときの自分の理解のなさに問題があったのではないかとふと思ったからです。
でも、やっぱり面白くない……。
突然話は変わりますが、今目の前にアルコール綿の箱があります。箱の側面には「使用上の注意」「保管及び取り扱い上の注意」「用法及び用量に関連する注意」がこまごまと書いてあります。
思うに、『インセプション』の面白くなさは、箱に書かれた「注意書き」をいちいち読まなくては進むことのできないこの映画の世界観にあるのかもしれません。
夢に関する「使用上の注意」が映画の中でかなりの時間を割いて語られるのですが、それを守ったからどうだとか違反したからどうだとか言われても、まあこの映画の中ではそうなんでしょうね、という感想しか持てません。今回テレビでこの映画を見て思ったのは「説明タイム」が思った以上に長いことでした。「説明タイム」なしで驚かしてくれる映画だったらどれほど良かったことか。
ここからはラストに近い部分に少し触れますが、この映画、最後まで夢から覚めた気にさせてくれないのも困りものです。私などは、最終的に現実だと思っていたものがもしもまだ夢であったらそれがいちばん怖い、と思うのですが、この映画に関しては夢か現実かは各自勝手に判断してください、という感じで丸投げされています。
ドラマ『バイバイ、ブラックバード』
今日、何となく見たWOWOWのドラマ、『バイバイ、ブラックバード』第1話が面白かったです。
ドラマを見ているときは、原作は太宰治の『グッドバイ』で、それを現代的にアレンジしたものだろうと信じ切っていましたが、最後まで見て原作が伊坂幸太郎の同名小説であることが分かり、ちょっと驚きました。
でも、Wikipediaの「バイバイ、ブラックバード」を見て合点がいきました。
太宰治の未完の小説『グッド・バイ』のオマージュとして書かれた。基本設定である「何人もの女性と同時に付き合っていた男が、その関係を清算する為に、全く恋愛関係になかった女性の協力を得て一人ひとりを訪ねて歩く」を踏襲した。ちなみに繭美はキヌ子から影響を受けている。
太宰治の未完の遺作『グッド・バイ』を元に、『バイバイ、ブラックバード』がどのように物語を終わらせているかが、ちょっと気になるところです。
また、ドラマ『バイバイ、ブラックバード』に、わりと重要な役であがた森魚が出演していたのが、とても嬉しかったです。
ローマの休日
スターチャンネルは最近21時から映画を無料で放送しています。
今日の映画は『ローマの休日』です。
『ローマの休日』といえば、2003年にデジタルニューマスター版が出たとき、原案のクレジットがイアン・マクレラン・ハンターからダルトン・トランボの名前に変わったとのことです。
うちにあるDVDを確認したらダルトン・トランボとありましたので、デジタル・ニューマスター版のようです。
ただし、スペイン広場の時計の針が場面によって前後しているので、「デジタルリマスター版」ではないようです。(以下参照)
スペイン広場の時計
映画の中盤に、アン王女が市内に出て美容院で髪を短く切り、尾行してきた新聞記者ジョー・ブラッドレーが、スペイン広場で「偶然の再会」を装って、2人が語り合う場面がある。
上映時間にして2分にも満たないが、その時に階段下から撮ったカットで、後景に教会の鐘楼の下の時計が映っている。カットのたびに時計の針が大きく動いており、それぞれカットが何時何分に撮影されたかがわかり、ここからスペイン広場の撮影に3時間以上も費やしていたことが割り出せる。(略)
かつて『ローマの休日』を語る時に、必ず映画ファンの間で話題になった「スペイン広場の時計」であるが、デジタルリマスターされた際にこの時計の針は修正されており、以上のことを直接には確認できなくなっている。(Wikipedia)
AmazonのDVD販売ページを見ると、製作50周年記年のデジタル・ニューマスター版は数多くありますが、デジタルリマスター版と書かれているものが一つも出てきません。メディアディスク株式会社の「超高画質名作映画シリーズ」のことなのでしょうか。
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商品説明に「デジタルリマスター版」とあるので、スペイン広場の時計の針が修正されている版なのかもしれません。(ただ、残念なことに、このDVDには、吹き替え音声が収録されていないようです)
スターチャンネルで放映される『ローマの休日』。とりあえず、スペイン広場の時計のシーンだけはしっかり見ておこうと思います。
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マルコムX
今朝聞いたNHKの「今日は何の日」で、今日(2月21日)はマルコムXが暗殺された日だと言っていました。昔は日付けを覚えていたのですが、いつの間にか忘れていました。
マルコムXが映画化されたのは1992年のことだったと思います。その頃、自伝や講演録など、手に入る限りのものは全て読みました。自伝は確か、『ルーツ』の著者アレックス・へーリーがマルコムの語りをまとめたものだったと思います。とても読みやすくて、ぶ厚い本でしたが1日で読んだように思います。
逆に読みにくかったのは、急遽再版されたと思われる「マルカムX」名義の講演録で、何度読んでも理解できませんでした。後にマルコムの講演CDを買ったのですが、そこに付いていた対訳はとても良いものでした。
当時、テレビでは60ミニッツなどマルコムXの特集がいくつか放映されたので、録画して何度も見ていました。とにかく好きだったんだと思います。
ただ、自伝を読んでから見たせいか、映画だけは好きになれませんでした。
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映画『マンハント』
最近、映画『マンハント』のCMを見ることが多い気がします。そんな中、Kindleのセール、西村寿行特集を見て驚きました。『マンハント』の原作が『君よ憤怒の河を渉れ』であることを知ったからです。
高倉健主演の映画『君よ憤怒の河を渉れ』は、たぶんこれまでに5回は見ています。テレビでしょっちゅうやっているからということもありますが。極限状況なのに全体の雰囲気が妙にゆるく、音楽もちょっとゆるいところがあって見ているとちょっと癖になります。
ただ、この『君よ憤怒の河を渉れ』は、小説と映画とで「憤怒」の読み方が違うのでちょっと困ります。
今回のセールで原作小説を買いました。最初のほうだけ少し読んでみましたが、初めて読む文体に驚きました。『マンハント』も映画館で見たいと思います。